お知らせ
自著紹介:「かかりつけ医をもつ」奥田宣明氏(S47)
開業してはや25年、その間、私は大学で学生の講義もさせていただきました。大学では医学を教えますが、開業すると患者の対話が中心となり、患者毎に学問としての医学のみならず、患者の不安を取るための方策が重要であることに気付かされました。
約3年前のことです。古希も近くなり、それらのことを何らかの形にしたいと思い、また自分の知識の整理も兼ねて、本にして出版することにしました。実は、当初先輩からご紹介頂いた出版社で一年半ほどかけてほぼ完了し、あと一週間で私の手元に完成した本が届くはずでした。しかしあろうことか、突然その出版社の社長が亡くなり、会社も倒産して私の最初の本は消滅しました。
その後、手元に残っていたゲラをいろいろな出版社に送ったところ、文藝春秋から是非にという話を頂き、ここならばすぐ倒産はないだろうと考えお願いし、半年ほどで出版されることになりました。
最初のタイトルは「医学と医療と人生と」と言う学生講義のタイトルと同じでしたが、出版社から、内容が、患者が知っておきたい医学知識という観点から書かれており、患者さんに分かり易くするために、「かかりつけ医をもつ」と変更しました。
結局構想から約3年かかりました。出来上がってみるとお恥ずかしい内容ですが、何も残さないよりはまし、と居直って同窓会の皆様にもご披露することにしました。ご批判ご意見など頂ければ望外の喜びです。
令和2年4月 奥田内科クリニック 院長 奥田宣明(S47)
かかりつけ医をもつ 「人生100年時代」の患者学
奥田宣明 著
2020年4月20日発行
文藝春秋企画出版部
ISBN978-4-16-008971-6
\1,364+税
全国の書店、アマゾン、市大生協にて販売
目次
- はじめに 人生100年時代の必須の知識
- 第一章 医学と医療の違いを知る
- 第二章 健康を維持するために理解しておきたいホメオスターシスと免疫
- 第三章 診断の手順と注意点
- 第四章 生活習慣病の症状と治療
- 第五章 しみついた生活習慣の具体的な改善法
- 第六章 患者と医師の望ましい関係
- 第七章 増えているうつ病と認知症
- 第八章 健康と寿命の理解
- 第九章 医学の限界と医療の原点
- あとがき 人を幸せにするもの